犬の正しい抱っこの仕方
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愛犬を抱っこするとき、「この持ち方で、背骨や腰に負担をかけていないだろうか」と不安になったことはありませんか。抱っこは毎日のように行う動作だからこそ、基本は「胸とお尻(後ろ足)を両手で支え、背骨をまっすぐに保って、体に引き寄せる」ことです。この記事では、犬の背骨や腰に負担をかけにくい持ち上げ方、体の大きさ別の違い、階段での抱き方、嫌がる子や腰に不安がある子への対応を、確認できた情報をもとに解説します。飼い主さん自身の腰を守るコツも、あわせて紹介します。
編集部の
- 抱っこの基本は、胸とお尻を両手で支えて、背骨をまっすぐに保つこと
- 脇の下だけ・前足だけ・首輪を持って持ち上げるのは避ける
- 鳴く・嫌がるが続くときは、痛みのサインかもしれないので獣医師に相談する
- 長く抱く日は、抱っこバッグやスリングを使うと犬も飼い主も楽になる
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01
結論:抱っこは「胸とお尻を両手で支えて、体を水平に」が基本

犬の抱っこで大切なのは、前足の脇だけ、後ろ足だけ、といった「一部だけ」で持ち上げないことです。胸と、お尻(後ろ足の付け根)の2か所を両手で支え、背中がなるべく水平になるように体へ引き寄せると、犬の背骨にかかる負担を抑えやすくなります。
| 場面 | 基本のポイント |
|---|---|
| 持ち上げるとき | 片手は胸の下、もう片手はお尻と後ろ足を支える。背骨をまっすぐに保つ |
| 抱えているとき | 犬の体を、自分の体に密着させる。ぶら下げず、体を水平に近く保つ |
| 避けたい持ち方 | 脇の下だけ・前足だけ・首輪や首の皮・しっぽを持つ持ち方 |
| 痛がる・嫌がるとき | 無理に続けず、そっと下ろす。続くときは獣医師に相談する |
⚠️ 腰や背中に痛みがある犬、椎間板ヘルニアなどの診断を受けている犬、手術後や高齢の犬は、抱き方が個々に異なります。抱っこする前に、かかりつけの獣医師に確認してください。この記事は一般的な考え方をまとめたものです。
02
犬の背骨や腰に負担がかかりやすい、避けたい持ち方

犬の抱き方について、ペット情報サイトの解説では、次のような持ち方は避けるよう紹介されています。いずれも、犬の体の一部に体重が集中したり、背骨や関節に不自然な力がかかったりしやすいためです。
- 脇の下だけを抱えて持ち上げる:後ろ足が宙に浮いて、体が縦にぶら下がる形になる
- 前足だけを持って持ち上げる:肘や肩、背骨に不自然な力がかかりやすい
- 首の後ろの皮(首筋)をつかんで持つ
- 首輪やハーネスを引き上げて持つ
- しっぽを持って持ち上げる
- 仰向けにして、赤ちゃんのように抱く(犬が嫌がることが多い)
とくに、小型犬は「脇の下に手を入れて、ひょいと持ち上げる」動作をつい行いがちです。急いでいるときほど、片手を胸の下に、もう片手をお尻の下に、と意識して手を添える習慣をつけておくと、毎日の積み重ねで背骨への負担を減らしやすくなります。
「抱っこで鳴く」は、サインかもしれません
抱き上げたときに「キャン」と鳴く、抱っこを嫌がる・怒る、といった様子は、背骨や腰の痛みのサインとして挙げられることがあります。いつもと違う反応が続くときは、抱っこを続けずに、動物病院で相談してください。
03
体の大きさ別:小型犬・中型犬・大型犬・子犬の抱き上げ方

抱き上げ方は、犬の大きさで少しずつ変わります。ここでは、ペット情報サイトの解説で紹介されている方法を、手順として整理します。体重の目安は、あくまで一例です。
小型犬(目安として体重9kg未満)
- 落ち着いて近づき、やさしく声をかけて、これから抱くことを知らせる
- 利き手を、前足の間から胸の下に入れる
- もう片方の手で、後ろ足とお尻を支える
- 体を自分の体へ密着させる。背骨をできるだけまっすぐ保つ
中型犬
- 片腕を、後ろ足の後ろ側から差し入れる
- もう片方の腕を、胸の前に回し、体を支える
- 犬を、自分の胸元にしっかり密着させる
- ゆっくり持ち上げ、体が水平になるように保つ
大型犬
大型犬は、無理に一人で持ち上げないのが基本です。やむを得ず抱き上げるときは、膝を曲げて、腰ではなく脚の力で持ち上げることが紹介されています。片腕を胸の前から、もう片腕をお尻の下から回し、脚の力で安定させながら立ち上がります。重い犬は、家族と二人で、前半身と後半身を分けて支える方法もあります。
子犬
子犬は、片手を胸の下(前足のすぐ後ろ)に入れ、もう一方の手でお尻の下を支えて、体を自分の胸に寄せます。生まれて間もない子犬は、頭と首の筋肉がまだ発達していないため、頭と首もしっかり支えます。子どもが抱くときは、必ず大人が付き添い、床に座った状態で抱かせると、落としてもけがを防ぎやすくなります。
04
長く抱くときに使える道具4点

抱っこの時間が長い日は、手だけで抱え続けるより、肩や体に重さを分散できる道具があると、犬の姿勢も飼い主さんの負担も安定しやすくなります。ワンダーバッグの商品から、4つ取り上げます。価格は税込みの最安値で、対応体重は目安です。体格に合うか、サイズガイドもご確認ください。
PICK 01肩の負担をやわらげる、肩パッド付き
犬 スリング 通気 肩パッド付き 〜6kg 全6色
¥4,980〜(税込)
肩パッド付きで、長く抱っこしても肩が痛くなりにくい、通気素材の抱っこ用バッグです。バックルで長さを調節でき、体への当たりを調整できます。手洗いできます。対応体重は〜6kgです。
- 対応体重
- 〜6kg
- 特徴
- 肩パッド付き/バックルで長さ調節
- 素材
- ポリエステル(通気素材)
- カラー
- グレー/ピンク/ブラック/ネイビー/イエロー/カーキグリーン
PICK 02軽く、体に沿う斜め掛け
犬 スリング 軽量 斜め掛け 〜7.5kg 全6色
¥5,980〜(税込)
体に沿うシルエットで、斜め掛けで両手があく、軽い抱っこ用バッグです。外ポケットにスマホやうんち袋を入れられます。手洗いできます。対応体重は〜7.5kgです。
- 対応体重
- 〜7.5kg
- 特徴
- 体に沿う形/外ポケット付き
- 素材
- ポリエステル
- カラー
- カーキ/ベージュ/ブラック/オレンジ/ブルーパープル/グリーン
PICK 03とても軽い、キルトのナイロン
犬 スリング キルティング ナイロン 〜7.5kg 全3色
¥4,980〜(税込)
軽いナイロンをキルティングした抱っこ用バッグです。たすき掛けで体の前に抱えられ、使わないときは小さく畳めます。歩き疲れたときの、短い抱っこに便利です。手洗いできます。対応体重は〜7.5kgです。
- 対応体重
- 〜7.5kg
- 特徴
- 軽量/コンパクトに畳める
- 素材
- ナイロン/キルティング
- カラー
- カーキ/ブルー/ピンク
PICK 04顔を見ながら歩ける、前抱きのリュック
犬 抱っこリュック 前抱き ワッフル 〜8kg 全2色
¥4,980〜(税込)
クロスしたストラップで体にフィットし、重さを肩と背中に分散しやすい、前抱きリュックです。すぐ近くに犬の顔があるので、様子の変化に気づきやすいのが特徴です。手洗いできます。対応体重は〜8kg目安です。
- 対応体重
- 〜8kg目安
- 特徴
- 前抱き/クロスストラップ
- 素材
- ポリエステル(ワッフル織)
- カラー
- オフホワイト/グレー
| タイプ | 対応体重 | 向く場面 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 肩パッド付き | 〜6kg | 長めの抱っこ・肩の負担を減らしたい | ¥4,980〜 |
| 軽量・斜め掛け | 〜7.5kg | 近所の外出・両手を空けたい | ¥5,980〜 |
| 軽量キルト | 〜7.5kg | 短い抱っこ・畳んで持ち歩く | ¥4,980〜 |
| 前抱きリュック | 〜8kg目安 | 顔を見ながら歩く・重さを分散 | ¥4,980〜 |
05
階段・段差・エレベーターでの抱き方

階段や段差は、犬の背骨や腰に負担がかかりやすい場所です。犬の椎間板ヘルニアについて解説する動物病院の紹介ページでは、予防として「室内の段差をなくす」「階段の上り下りは抱っこするとよい」「ボール遊びや高低差のあるジャンプは控える」といった日常の注意が挙げられています。一方で、ヘルニアに確実な予防法はない、とも説明されています。
階段で抱くときの考え方
ここからは、一般的な考え方です。持病のある犬や高齢の犬は、獣医師に抱き方を確認してください。
- 両手で、胸とお尻を支える:片手で抱えて、もう片手を手すりに、という使い方は、犬を落としやすくなる
- 足元を確認する:犬を抱くと足元が見えにくくなる。階段では、ゆっくり、一段ずつ下りる
- 犬の体を水平に近く保つ:下り階段では、頭が下を向きすぎないよう、体を自分に寄せる
- 無理な場面は、ほかの人に手伝ってもらう:体の大きな犬や、荷物の多いときは特に
エレベーターや人混みでは
エレベーターは、ドアが閉まる前に、犬がリードを引いて飛び出したり、ほかの人の足元で絡まったりすることがあります。人が多いときは、リードを短く持つか、犬を抱いておくと安心です。小さな子や犬が苦手な人がいることもあるので、犬を体に寄せて、ほかの人にぶつからないようにしましょう。
06
抱っこを嫌がる犬・痛がるサインを見逃さない

犬は、抱っこが好きとは限りません。小型犬は、子犬の頃から抱かれる機会が多く、慣れやすい傾向がありますが、大型犬は、地面から離されること自体に不安を感じやすいと紹介されています。好き嫌いは、犬種や性格、これまでの経験によって、個体差があります。
嫌がっているときのサイン
- 体が硬くなる
- 唇をなめる、あくびをする
- 白目が見える
- 逃げようとする
- うなる、歯を見せる
- 耳を後ろに倒す、しっぽを下げる、体をよじる
こうしたサインが見えたら、無理に抱き続けず、そっと床に下ろして落ち着かせましょう。抱っこが苦手な犬は、リラックスしているときに声をかけてから、短い時間で練習し、抱っこの前後におやつを与えてほめると、少しずつ慣れやすくなります。
痛がっているときのサイン
抱き上げたときに「キャン」と鳴く、動きたがらない、ジャンプを避ける、背中を丸める、触ると鳴く・攻撃的になる、階段の上り下りが難しい、といった様子は、背中や腰の痛みが疑われるサインとして紹介されています。気づいたら、できるだけ早く動物病院で相談してください。
⚠️ 痛がる様子があるときは、抱き上げて動かすこと自体が負担になる場合があります。自己判断で抱っこや階段の昇降を続けず、獣医師の指示に従ってください。
07
シニア犬・体調に不安がある犬を抱くときの考え方

高齢の犬や、けがをしている犬は、持ち上げられること自体が痛みや負担になることがあります。ペット情報サイトの解説では、一人で無理をせず、補助具や、誰かの手伝いを使うことが勧められています。具体的には、次のような方法が紹介されています。
- バスタオルやブランケットを、体の下に通して、スリングのように支える
- ペット用のキャリーに入れて運ぶ
- 体の大きな犬を移動させるときは、二人で支える
また、椎間板ヘルニアなどの診断を受けている犬は、日常の抱き方や階段の扱いを、獣医師が個別に指示することがあります。ここまでの記事の内容より、獣医師の指示を優先してください。通院のときの運び方は、動物病院にキャリーがない時の犬の連れて行き方で紹介しています。
08
飼い主の腰も守る:抱っこの姿勢とコツ

犬の抱っこと腰について調べる方の中には、飼い主さん自身の腰が気になっている方もいるでしょう。犬を持ち上げる動作は、中腰になりやすく、腰に負担がかかりやすい動作です。次のことを意識すると、飼い主さんの腰の負担を減らしやすくなります。
- 膝を曲げて、腰を落とす:腰を曲げて、前かがみで持ち上げない
- 犬を体に近づけてから、持ち上げる:腕を伸ばしたまま持つと、腰への負担が大きくなる
- 必要なときだけ抱く:長く歩けない場面や、危険な場所以外は、できるだけ犬自身に歩いてもらう
- 長い時間は、体に分散させる:長く抱くときは、道具を使うと、片腕や腰への負担を減らしやすい
長時間の抱っこが必要な日は、手だけで抱え続けるより、肩や体に重さを分散できる道具を使う方法もあります。道具の選び方は、この記事の前半でも触れています。スリングの使い方や、体への負担の注意点は、犬のスリングの入れ方・使い方や犬のスリングは良くない?デメリットと対策で詳しく解説しています。
09
抱っこに慣れてもらう:練習のしかた

抱っこは、犬にとって、体を持ち上げられる、不安定な動作です。上手に抱くだけでなく、犬が抱っこを好きになる経験を積むことも大切です。ペット情報サイトの解説でも、短い時間から始め、成功したら褒める、という進め方が紹介されています。
- 抱き上げる前に、落ち着いた声で声をかけ、飼い主のにおいをかがせる
- 最初は、数秒だけ抱いて、すぐに下ろす
- 下ろしたあとに、ほめて、おやつを与える
- 少しずつ、抱く時間を延ばす
- 毎回、同じ声かけや合図を使うと、犬が「これから抱かれる」と分かりやすい
子犬のワクチン接種前後の抱っこ散歩については、ワクチン前後の抱っこ散歩はいつから?で、キャリーへの慣らし方はキャリー・リュックを嫌がる犬の慣らし方で解説しています。
10
よくある質問(FAQ)

犬を抱っこするとき、どこを持てば背骨に負担がかかりにくいですか?
胸の下と、お尻(後ろ足の付け根)の2か所を、両手で支えるのが基本です。体をしっかり自分に引き寄せ、背骨がまっすぐになるように保ちます。脇の下だけ、前足だけ、首輪や首の皮を持って持ち上げる方法は避けましょう。
犬を縦に抱っこすると、腰に悪いですか?
縦抱きがすべて悪い、とは言い切れません。ただ、後ろ足がぶら下がる形や、脇の下だけで支える持ち方は、背骨に負担がかかりやすいとされています。縦に抱くときも、お尻を片手でしっかり支え、体を自分に密着させましょう。腰に不安がある犬は、獣医師に確認してください。
犬を抱いて階段を上り下りしても大丈夫ですか?
動物病院の紹介ページでは、椎間板ヘルニアの予防として、階段の上り下りは抱っこするとよい、と挙げられています。両手で胸とお尻を支え、足元を確認してゆっくり進みましょう。持病のある犬や高齢の犬は、獣医師の指示に従ってください。
抱っこすると鳴く・嫌がるようになりました。どうすればいいですか?
抱き上げたときに鳴く、触られるのを嫌がる、動きたがらない、といった様子が続くときは、背骨や腰の痛みが隠れている場合があります。抱っこを続けず、動物病院で相談してください。痛みが原因でないときは、短い時間の練習とおやつで、少しずつ慣らしましょう。
飼い主の腰が痛いときは、どうすればいいですか?
膝を曲げて腰を落とし、犬を体に近づけてから持ち上げると、腰への負担を減らしやすくなります。長く歩けない場面以外は、犬に歩いてもらうのも方法です。長く抱く日は、肩や体に重さを分散できる道具を使う手もあります。飼い主さんの腰痛が続くときは、医療機関に相談してください。詳しくは「犬の抱っこバッグおすすめ5選」で解説しています。
11
まとめ

犬の抱っこは、胸とお尻(後ろ足)を両手で支え、背骨をまっすぐに保って、体に引き寄せるのが基本です。脇の下だけ、前足だけ、首輪や首の皮を持って持ち上げる方法は避けましょう。階段では、両手で支えて、足元を確認しながらゆっくり進みます。
抱き上げたときに鳴く、抱っこを嫌がる、動きたがらないといった様子が続くときは、背骨や腰の痛みのサインかもしれません。無理に抱かず、獣医師に相談してください。飼い主さん自身の腰を守るためにも、膝を曲げて、犬を体に近づけてから持ち上げましょう。
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参考・出典
本記事は、公的機関・動物病院・事業者の公開情報を参考に作成しています。
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